■作品内容
「勇者」を旗頭にした人間たち数千の軍勢の襲撃で滅ぼされた「魔王」こと「紫焔の王」。その戦禍から唯一「魔王の娘」・レイチェルは密かに生き残っていた。ところが、逃げ延びた先の墓地で戦後調査に来ていた青年に見つかってしまう。「私は捕まらぬ!絶対に生きる!!悲しくても苦しくても死にたくても……私には「紫焔の王」の娘として殺された皆の分まで生きる義務があるのだ!」人間への怒りと憎しみ、そして一族の誇りを胸に気丈に立ち向かおうとするレイチェル。だが彼女のココロとカラダは限界を迎え、意識を失って倒れてしまった……。目が覚めると、そこは見慣れない部屋……青年の家の中だった。青年は優しく微笑みかて彼女を匿い、助けたいとの意思を示すが、一族を虐殺した人間への憎悪から警戒心を剥き出しにするレイチェル。しかし青年に匿われる隠遁生活で彼の優しさと身の上を知り、レイチェルは次第にココロを開いていく。今宵は満月、月は赤く輝き夜空を妖しく染める。赤き月の夜……それは「紫焔の一族」の【発情期】。カラダの奥底からわきあがる抑えがたい疼きと衝動にレイチェルは……。
■サークル名:家庭菜園