■作品紹介
……卒業の日。今日、僕は今までずっと片思いをしていた彼女に告白する。僕はいわゆる陰キャ以下だった。クラスの上位グループは当然として、オタク達の友達の中にも入れなかった。でもこんな僕にも良くしてくれる人が居た。クラスの人気者で、誰にも分け隔てなく接してくれる天使のような人が……。立花すみれさん……とても美人で……清楚で、お下げが素朴で可愛い人……。この気持ちを、彼女に伝えると決めた。こんな僕にも、優しく接してくれた彼女に。この学校生活に、唯一の心残りにならないように……――――ずっと好きでした。付き合ってください!下駄箱に入れた手紙で、卒業式の後に呼び出した体育館の裏。手紙の指示通り、たった一人で来てくれた彼女に向けて告白する。断られてもいい。ただ、彼女に気持ちを伝えたくて――――
■サークル名:清水庵